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妻 2011/01/17

を観ました。

1953年の日本映画、成瀬巳喜男監督作品です。

今回も画像が見つからなかったので

上原謙さんの写真を載せときます。

ueharaken

ダンディ~~。

~~~~~~~~~~~~~あらすじ~~~~~~~~~~~~~

中川十一と美穂子は結婚して10年の倦怠期の夫婦。

中川は銀座の商社に勤め、美穂子は内職と下宿屋の大家の収入で

生計を立てていた。

そんな時中川は隣の席のタイピストで未亡人である相良房子に

誘われ、美術館巡りや喫茶店で語らっているうちに

かつてない幸せを感じるようになる。

相良に惹かれていく中川、それを知った妻の美穂子は。。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


この映画、以前感想を書いた「愛人」の同時上映です。

「愛人」がそのタイトルの割にライトな雰囲気だったのに対し

こちらは始まりからどんよりしてます。


朝食の片付けをするちょっとやつれた感じの奥さんと

何も言わずに出かける旦那さん。

二人のそれぞれのモノローグから始まります。


また夫が何も言わずに出かけて行った。

最近私と何も話をしないし私のことなんかまるで空気のよう。

結婚して10年。夫が何を考えてるのかさっぱりわからない。



と、いうような奥さんのモノローグがあったかと思うと

今度は会社へ向かう旦那さんのモノローグ。


最近妻といるのが苦痛でならない。

話をする気にもなれないし家にいると重苦しくてしょうがない。



というようなことを語り始めるのです。


結婚して10年もするとこうなっちゃうのかなあ、、と

残念な気持ちの反面、

何かが起こりそうで、ついワクワクして観てしまいます☆


この夫婦役を演じているのが

高峰三枝子さん
上原謙さん。

フルムーンコンビですね~。

そして、上原さん演じる中川が心を寄せる未亡人役で

丹阿弥谷津子さん。


三国連太郎さん
がどこに出ているかというと

あまりストーリーには関係ない役なのですが

この中川夫妻の家に下宿している画学生なのです。
 

三国さんが画学生ってピッタリ~!!


黒タートルのセーターにベレー帽がすごく似合ってます♪


それにしてもこの頃って基本「下宿」なんですかねー。

中川家の家にも、一階の部屋に画学生の三国さんと

二階には母親と同居してる夫婦が下宿してるんですが

もうプライバシーも何もあったものじゃないです。

お互いに事情筒抜けだし、襖一枚隔ててるだけだし

しょっちゅうみんな居間に上がり込んでるし。


知らない人と一緒に暮らすって

不思議なシステムだなーと思いました。

今の日本じゃ考えられないですよね。。


それから妻役の高峰三枝子さん!

夫に愛想を尽かされてる妻の役ですがとっても綺麗です。

なんか生活苦の主婦というより

どこかのサロンのマダムって感じ。

お顔立ちがゴージャスなんですよね~。


でもそんな美しい高峰さんが、

余り物のお漬け物を手でつまんだり

せんべいバリバリかじったり

つまようじでシーシーしたあげくにお茶でゆすいで飲み込んだり!!


あーそりゃあいそつかされるわ。。

っていう奥さん役を熱演。

おかしかったです!


上原謙さんがまたかっこよくて!!

この方、加山雄三さんのお父様なんですよねー。

加山雄三さんの若い頃も相当なハンサムさんですが

上原謙さんとは似てませんね。お母さん似なのかな?


映画の中でも、画学生の三国さんが

「中川さんみたいな美中年はモテるんですよー」

と言ってますが、ほんとに美中年って言葉がピッタリ!

線が細くて端正なお顔立ちです。


そんな美中年の中川さんのハートを

まんまと射止めた未亡人タイピストの相良さん。

随分と清純な感じで、前向きで、明るくて性格も良さそう。

でもなんか裏にありそうな感じに見えてしまうのは私だけ?


人生に迷ってる中川さんが彼女に惹かれるのはわかるけど

彼女が中川さんに惹かれる理由がよくわからない。

(確かに美中年だけど!)

まあ隣の芝生は青く見えるってことなのかなあ。


そして自分のうちの芝生はまったくもって青く見えない

中川さんの奥さん。

中川さんがモテるという話を聞いても鼻で笑ってますが

いざ噂が本当だとわかるとパニックに陥ります。


「あの人が私以外の他の人を好きなんて許せない!!


そこにあるのは中川さんへの愛情とかではなくて

もはや女の意地。


なぐさめに来てくれた女友達に向かって

「独身のあなたに何がわかるのよ!

 私は友達なんていらないのよ!!」

と暴言を吐いたりします。


確かにフラフラしてる中川さんも悪いけど

奥さんの姿勢に問題アリですよねー。


どこまで行っても自分、自分、自分。

あの人と別れたら私はどこへ行けばいいんだろう。

どこにも行くところなんかない。

私は絶対別れない。


別れたくない理由が愛情じゃないところが空しいです。


ラスト近く、相良さんと対決するシーンは

ものすごい緊張感で見ててお腹痛くなりました。

奥さん、怖いよ奥さん(涙目)


和服と洋服が混在している時代なので

奥さん達が和服多めなのに対して

相良さんや働く女性は洋服にハイヒールなのが象徴的。


高円寺まで会いに行った奥さんと相良さんが

舗装されてない砂利道を駅まで延々歩くシーンが印象的でした。

映画で昔の東京の様子を見るのって大好きです!


今も昔も変わらないよくある夫婦の話。

あるある!
と思ったり

こんな風にはなりたくない…と反省したり。

お話に引き込まれてすごく面白かったです!!


ちなみにこの映画は成瀬監督の

「夫婦もの三部作」の一つらしいです。

あとの二作は「めし」と「夫婦」。

機会があったらそっちもぜひ観てみたい!!!


とりあえず友達は大切にしようよ、と中川さんの奥さんに言いたい。星みっつ!(★★★)
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