クライング・ゲーム を観ました。

1992年のイギリス映画。
ニール・ジョーダン監督作品です。
観たのはこれで3回目だったと思います。
何度観ても
大好きな映画です!!
~~~~~~~~~~~~~~あらすじ~~~~~~~~~~~~~~
ある日、英国軍の黒人兵士ジョディはIRA(アイルランド共和国軍)の
兵士達に拉致されてしまう。彼らは英国軍に捕らえられた仲間たちを
釈放するための人質としてジョディを誘拐したのだ。
ジョディの見張り役のファーガスは、いろいろ話をしているうちに
敵同士にも関わらず友情を持ってしまう。だが状況がそれを許さない。
死を覚悟したジョディは、ロンドンに残してきた恋人ディルのことを
ファーガスへと託すのだった。。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キャストは
英国軍の兵士ジョディに、
フォレスト・ウィテカー。IRAの兵士ファーガスに、
スティーヴン・レイ。 ジョディの恋人ディルに、
ジェイ・デイヴィッドソン。 IRAの兵士ピーターに、
エイドリアン・ダンバー。 IRAの兵士ジュードに、
ミランダ・リチャードソン。などなど。
久々に観たら
フォレスト“鶴塀”ウィテカーが若い!!
↑ 手前:ファーガス ↑ 奥:ジョディ最初、IRAに連れてこられたジョディは
頭から袋をかぶせられています。
閉所恐怖症の彼はそれが怖くて
外してくれるようファーガスに頼むのです。
「見えなくったって声でわかるよ。
あんたは頭が良くて
ハンサムな白人の男だろ」
とファーガスに言うジョディ。
思わず気を良くして
ニヤリとするファーガス。この時点でファーガスのジョディに対する心証が
うなぎのぼりに上がっていくのが見えるようです。
ところが袋を外して対面したら
「……ハンサムっていうのは違ってたな」と、発言を撤回するジョディ。
あきらかに機嫌が悪くなるファーガス。
どちらも正直者です。同じIRAのピーターやジュードに怒られつつも
どんどん仲良くなっていく二人。
もし、英国軍が捕虜を解放しなければ
ファーガスの手でジョディを撃たなきゃならない運命なのに。。

ジョディは素直でおしゃべりで
ファーガスに
「カエルとサソリの話」をします。
川を渡りたいけどカナヅチのサソリが
泳ぎの上手なカエルの背中に乗せてもらうことに。
カエルを刺してしまったたら自分も溺れるのに
「これが自分のサガなんだ。。」と
カエルを刺してしまうサソリ。
要するに、
生まれ持ったものは変わりようがないということ。それでたとえ自分が死ぬことになっても。
つまり、ジョディは
ファーガスの優しさは
生まれついてのものだから
変えようにも変わらないと言うのです。
ジョディはそう言いますが
ファーガスだってIRAの立派な兵士です。
目的のためならいくらでも冷酷になれるはずなのに…。
なんだか
とても深くて印象に残る話ですが
この逸話を話すときのフォレスト・ウィテカーの
熱弁っぷりがかわいい!
その後二人の運命は
意外な方向へと動いていきます。
壊滅状態となったIRAのアジトから逃げ延びたファーガスは
しばらくたったある日、ロンドンで
ジョディの恋人である
ディルへと近づいていきます。
彼女のことはジョディから聞いていて
自分に何かあったら代わりに彼女を
守ってほしいと頼まれていたのでした。
ディルには
“ジミー”と名乗り
もちろんIRAのこともジョディのことも内緒です。
ディルは昼は美容室で働き、夜はバーで妖艶に歌い、
何やらうさんくさい男につきまとわれたりしています。
↑ “クライング・ゲーム”を熱唱するディル。段々ディルの魅力にひかれるファーガス。
地味な外見からは意外なほどに
腕っ節の強い“ジミー”にディルもまた惹かれていきます。
↑ 何も知らないディルと、彼女を守りたいファーガス。ほんとにスティーブン・レイ演じるファーガスは
もっさりしててお世辞にもハンサムとは言えないのに
どうしてこんなにかっこよく見えるのか不思議です!!
たぶんジョディの言ってた天性の優しさと
兵士の強さが見え隠れするからですね。
ディルは素直に“ジミー”に惹かれていき
そのまま恋人同士になるかのように見えましたが
二人には超えなければいけない壁がありました。
↑ 何がすごいって彼女がすごい!!この映画、彼女がいなければ絶対に成立しませんでした。
本当に魅力的で、ジョディが
「彼女は完璧だ」というのも納得。
“クライング・ゲーム”(涙のゲーム)という
タイトルからもわかる通り
どこにどう転んでも
悲しい展開になるはずなのに
ジョディの陽気さ、ファーガスの優しさ、
ディルのひたむきさについ微笑んでしまいます。
しかもラストが
すっごく素敵なんです!!!こんな終わり方をするなんて考えてもみなかったので
「やられた!」と思いました。
何度でも観たくなるステキな映画です☆☆☆
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