姑獲鳥の夏を観ました。
原作は私の大好きな
京極夏彦先生。2005年に実相寺昭雄監督によって映画化されたものです。

ちなみに映画の続編となる
「魍魎の匣」は映画館で観たので
こちらは本当に
見逃していたという感じ。
やっと観れましたー。
感想から先に言っちゃうと、
よかったと思います。
(なんかすごい上からですが)実は「魍魎の匣」がちょっとがっかりな感じだったのですよね~。
ていうかあの話を映画化するのはやっぱり無理があったと思う。
京極堂シリーズはどんどんすごくなっていくので
一番最初の「姑獲鳥の夏」でギリギリだと思うのです。
お話は、20ヶ月妊娠し続ける妊婦、
一年半前に密室から消えた夫。
赤ん坊がいなくなる産科。という三つの猟奇事件に
それぞれ当事者(関口)、依頼を受ける探偵(榎木津)、捜査する警察(木場修)
巻き込まれる拝み屋(京極堂)、、、という図式です。
原作もいいかげん
分厚くて内容ぎっしりなので
(登場人物も多いし!)
映画化されると聞いた時はどのくらい原作に忠実に再現されるのかと心配してたのです。
で、原作ファンとしては一番気になるのがキャストですよね~。
読んでない方にはさっぱりだと思いますが
勝手ながらキャスト評をしてみたいと思います。
まず、
京極堂。なんでも出来る器用な堤真一さんです。
ちょっと堤さんの京極堂はフレンドリーに喋り過ぎのような気がします。
もうちょっと偏屈でぶっきらぼうなイメージなのです。
私のイメージは絶対的に
トヨエツです。
それから
関くん。ヘタレで猿顔の関口君は、永瀬正敏で
ぴったり!!!!二人の奥方は両方とも美人の設定で、登場シーンも少ないので
それぞれ清水美砂、篠原涼子で問題ないです。
京極堂の妹の
敦子役の田中麗奈はちょっとなあ。。
もうちょっとボーイッシュで可愛い感じがよかったなあ。
かといってイメージが合う女優さんが思い浮かびませんが。
榎木津役の阿部寛。
ここも悩みどころです。阿部寛でももちろん合ってるんだけど
原作だともっともっと端正な美形なんですよね。。
木場修役の宮迫。
このキャスティングが一番びっくりしました!
そうきたか~~~~と思って。
原作のイメージとはまったく違いますが、宮迫は宮迫でいい気がします。
久遠寺涼子役の原田知世。
ここもまったく思い浮かびませんでした。
もうちょっと
清楚だけど妖艶な雰囲気の人の方が
役柄にあってる気もします。
でも原田知世は抜群にかわいかったです!!
ここまでが主要キャストですが、細かいところで気になるのがファンの悪いところ。
猫目洞のジュン(鈴木砂羽)のイメージが違うとか
鳥口君のマギーはないだろ!とか。
木場修の部下の青木の堀部圭亮もイメージ違います。
でも、唯一すんごいハマリ役がいました。
榎木津のアシスタントの和寅の
荒川良々!!うわあ~~ぴったり!スッキリしました。
きっと映画で初めて観たら「訳がわからない」って怒り出す人もいそうだけど
私はよくまとまってたと思います。
水木しげる役で出ていた京極先生に星みっつ!(★★★)
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